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2021年

もういくつ寝ると…。
飾りっぱなしだったクリスマスグッズを片づけて、お掃除して、お年賀状を書いて、、、
さて今年を振り返ってブログを更新しましょう。
今年はコロナ禍という逆境の中でも積極的に公演が行われ勇気づけられた一年でした。演劇とのコラボやミュージカルのバンドなど、これまで接したことのなかった現場にも参加させていただきました。印象的な公演ばかりで、とても良い経験となりました。
もしかしたらコロナがなければこんな舞台は実現しなかったのかも、とも思います。新たな出会いやご縁、楽しい演奏機会に恵まれたことに感謝します。
 
  
出会いもあれば、お別れも。
私にとって特別大切な方、ヴァイオリンの恩師、鵜飼千春先生がご病気のため9月にご逝去されました。
私は3歳から先生の下でヴァイオリンを習い始め、高校1年生までレッスンに通いました。

優しい先生が大好きで、先生に会いたくてレッスンに通っていました。いつも温かいまなざしで、生徒さんに囲まれて楽しそうにヴァイオリンを弾く先生を見て「先生みたいになりたいな」と思うのはとても自然なことでした。音楽をする上でとても大切な「楽しい」「大好き」という素直な気持ちをまっすぐに育ててくださいました。
音大卒業後、帰郷してからは指導者としてもお傍で学ばせていただきました。発表会をご一緒させていただいたり、日々の指導で困ったことがあったらアドヴァイスをいただいたりしました。こういうときはこんなお稽古したらいいよ、と長年のご経験で培われた貴重なノウハウを惜しむことなく私に教えてくださいました。生徒さんひとりひとりを見つめ、研究熱心なお姿から多くのことを学ばせていただきました。
お仕事以外でも、共通の趣味であるガーデニングのこと、最近行った美味しいお店のこと、お家のねこちゃんやわんこのこと、色んなお話をしたり一緒にお出かけしたりもしました。日々を楽しく心豊かに過ごすことも先生から教えていただいたように思います。
先生に出会えたこと、そして多くの時間をご一緒させていただいたことが、私にとってかけがえのない財産、宝物です。もう先生にお会いできないのがとっても寂しくて、悲しい気持ちが拭えませんが、先生のことを思い出すと心が温かくなって、いつも傍にいてくださっているような気がします。
先生のお教室の一部の生徒さんを引き継ぎ、私が今後レッスンを受け持つことになりました。春には先生への感謝の気持ちを込めて発表会を開きます。
託されたバトンをしっかりと受け取り、また次に繋げるべく、指導者として益々精進しよう。そんな思いをより強くした2021年でした。